医療検査学科の「遺伝子・染色体検査学実習」で
毎年、学生さんが一番感動してくれること
それは…
染色体標本を顕微鏡でのぞいたとき!
実習では時間の関係で、培養済みのサンプルを渡して
そこから標本作製と染色をやってもらうのですが
今まで写真でしか見たことのなかった染色体を、目の前(顕微鏡の中?)にして
「あった、あった!」「え、どれどれ?」
「ほんまに、バッテンやぁ」
…と嬉しそうな声をあげてくれます。
私たちスタッフとしては、
PCR法のバンドがきれいに出たときや、
サザンブロット法のシグナルがちゃんと検出できたときにも
もっと感動してほしいのですが…
(だって、その方がずっと準備や実習指導にエネルギーを費やしているのですから…)
目の前にある「自分で標本作製した染色体の実物」にはいつも負けてしまいます。
そして、ひとしきり感嘆の声をあげた後のお決まりは…
「ケータイ顕微鏡写真」
視野合せとシャッターのタイミングに少しコツがいりますが、
ン十万円の顕微鏡写真装置がなくても、これだけの写真が撮れるのです。
リンパ球の細胞分裂像(染色体)と間期細胞
実習で撮った染色体の写真を、今もケータイに残している学生さんや卒業生の皆さん…
それは、おそらく私かK先生かS先生の染色体。
時には写真を眺めて…
染色体を初めてみたときの感動や、学生実習の楽しい想い出、
そして、その染色体上の「遺伝子が司る生命(いのち)の不思議」に
想いを巡らせて下さいね。
これは誰の染色体?
医療検査学科 松元