こんにちは。秋は読書の季節!
今日は、私のお気に入りの本を紹介させていただきます。
「犬は子をどのように育てるか
ある児童臨床心理家の母と子のふれあいの記録」 森永良子著 どうぶつ社
著者の森永良子さんは、高名な児童心理臨床学者で、
特に、障害をもったお子さんに長い年月関わってこられました。
この本は、インターネット上で偶然見つけたのですが、
犬が大好きな私は、すぐに取り寄せ、いっきに読みきってしまいました。
若き日の森永先生は、あるきっかけから、犬たちを使って
心理学的な実験をすることになりました。犬たちのくりひろげるドラマの中に、
我が子のこと、関わってこられたたくさんの患者さんのことを重ねて、
母親、研究者、臨床家の視点から、読者に多くのメッセージを送っておられます。
第一章から第五章まで、いろんな犬が出てきます。章名を紹介しますね・・・。
第一章 閉じこもってしまった場合、どうするか。
第二章 親と離れて育った子。
第三章 子が死んだときの母のショック。
第四章 再考、障害をもった子とどう生きるか。
第五章 母を知らない子の行く末。
各章、まるで、人間について書かれているようなテーマになっていますが、
実はこれは全部犬の物語なのです。犬好きの私は、各章の犬に心うたれ、
涙なくては読めない場面がたくさんありました。
また、犬の母子の姿から人間の親子関係についても深く考えることができました。
動物の好きな方だけでなく、心理学に興味のある方、子育てや育児に興味の
ある方におすすめです。ぜひ一度読んでみてくださいね・・・・!
(ちなみに、写真は、紹介させていただいた本とは全く無関係で、うちの子どもたちです!)