2010年8月9日月曜日

ネパールでの出来事
















その1 
ネパールはインフラの整備が不十分でホテルにいても停電が度々起こったり、シャワーのお湯が出なかったりします。停電の時はろうそくの火で食事をしたり、お湯がない時は水のシャワーを浴びたり・・・と、とても大変です。日本で生活をしていると当たり前のことですが、いざ電気やお湯がないととても不自由に感じ、日本では当たり前の生活に感謝します。私は夕刻のネパールの街並みが好きで夕方になるとよくホテルの屋上から町並みを眺めています。裸電球の薄い暗い街並みの中、急いで家路に帰る人々の波はとても活気にあふれています。















その2
ある日、カトマンズ市内で迷子になりウロウロとしていると女の子が声をかけてきました。私が落し物をしたみたいでそれを拾ってくれていました。親切な人だと思いながら私は片言のネパール語と英語で迷子になっていることを告げホテルまでの帰り方を聞こうとすると、なぜか、笑って「休憩していきさいよ」と彼女が経営する小さな衣服店に連れて行かれました。そこで言われるまま座っているとジューズが出てきて、色々な事を聞かれました。残念な事に彼女はネパール語しか話せずほとんど会話の内容が分からなかったのですが、彼女が今、仕事で頑張っていること、日本が大好きなこと、などを話してくれました。その後、帰りの方を教えてもらい無事ホテルまでつきました。迷子になったことが楽しい思い出となりました。

















その3
ネパールでは長年調査研究を行っていますがいつも日本では考えられないようなハプニングが起こります。凄い渋滞で移動できなかったり、スコールによる川の氾濫や土砂崩れで道を阻まれたり、道路がなく半日ほど山を登り調査地に行かなければならなかったり、停電で機械が動かせなかったり・・・と日本で仕事しているより数百倍疲れます。このような日々を過ごしているので帰国の際にはやっと家に帰れるという気持ちになりますが一方でどこか寂しい気持ちになり、また「ネパールに来よう」と思わせるどこか不思議な国です。