10月に入って30℃を超える真夏日が続いています。秋の涼しさに慣れてしまった身体には、暑さがこたえませんか。
秋になってから、夏の暑さが戻ってくることを、英語ではIndian Summer といいます。どうしてIndian Summerと言われるようになったのかについては諸説あるようで すが、どれもIndianは、インド人を指すのではなく、ネイティブ・アメリカンを指して いるようです。ネイティブ・アメリカンが冬の準備をするのにいい日としていたから、とか、秋の暖かい日に収穫をしていたからという説や、晩秋の天気がいい日にネイティブ・アメリカンが入植者に思いがけない襲撃をしたからという説もあります。
日本語にすると、「小春日和」と訳されますが、ここ2~3日の暑さは Indian Summerと呼ぶ方がぴったりなように思います。
Indian Summerという言葉を聞くと、私はJDサリンジャーの短編”Down at the Dinghy” を思い出します。Indian Summerの午後の、若い母親と幼い息子のやりとりが描かれており、大人の社会の醜さを垣間見てしまった子どもの心が、若い母親の愛情によって癒され、読者のほろ苦い気持ちは、幼い子どもの innocenceによって癒されるという作品です。興味を持たれた方は是非一度読んでみてください。
短編集Nine
Stories の中の1篇です。この短編が連想されるため、「今日は Indian Summerだ!」という天気の日は、心温まる気持ちになるのですが、それでもここ
最近のIndian Summerは暑すぎますね。