2014年1月20日月曜日

偉大なフロイト


 今年度は心の基本をおさえようと、フロイト理解のためのセミナーに通っています。フロイトは精神分析という分野を切り開いた人で、心を理論的に理解しようとした人です。教材は主に岩波書店のフロイト全集です。毎回テーマになる章を読み、時にはレジュメを作成し発表をします。昔にもチャレンジした本でしたが、その時はほとんど理解できず、一つの事例を読んで“さじを投げた本”です。その時の悔しい気持ちもあり、今回は集団の力を借りてなんとか読みすすめています。内容はやはり難解ですが、新たにわかることや、浅く捉えていたところが深まる等、頭の引き出しが増えていく感じです。

 先日のテーマは『本能論』。「生の欲動」と「死の欲動」等、人間の心の奥底にある元の部分と言われるところの話。先日の患者さんと結び付けて考えたり、争うことや戦争がなくならないのはなぜかということに考えが及んだりして、楽しいです。ありがたいのは、助言をしてくれるエキスパートの先生がいることと、臆せず何でも聞ける・言える雰囲気の集団であること。改めて、“学ぶ”ということと“学ぶ気持になる環境”についても考える機会に恵まれました。

 さあ次は『構造論』、課題となるページ数も膨大。。。わからなさや難しさに耐える力も必要です。学習って、フロイトの言うマゾヒズムとサディズムからも説明がつきそう。難しいけれど、興味は尽きません。