三角点のあるピークを過ぎて少し下ると、北側の展望が開け高取山の全容を見ることができます。長田区のどこからでも望める「独立峰」の高取山、見晴らしが良いところに設置されることが多い三角点が当然ありそうなものです。でもWebで閲覧できる国土地理院の「ウォッちず」の地形図には△に・のマークは見あたりません。本当にないの?・・・確かめるべく高取山に登ってみました。山頂にはありませんでしたが、西側の少し低いピークにある見晴らし抜群の広場にありました。ピークに登る階段の下には「階段の上に三角点あり」、階段を上ると「三角点すぐそこ」と懇切丁寧な案内の看板。さらに三角点の横にはその経度、緯度、標高などが記された立派な説明のパネルまで。現地ではこんなに三角点!三角点!と主張しているのに、地形図上にマークがないのはどういう訳?あとで確かめたら、刊行されている地形図にはちゃんとマークがついていました。やれやれ・・・・。
高取山へは大学の西門を出てそのまま道なりに北に登るだけ、頂上には高取神社があってこの道はもともとこの神社への参道だったそうです。確かに以前は大学の西門から少し下った三叉路に、とても大きな石の鳥居と灯籠がありました。1995年の阪神・淡路大震災で鳥居はその形のまま南向きに倒れ、石灯籠も上部が落ちてしまいました。山頂までの山道は舗装された緩やかな階段で、登りは大学から30~40分程度、往復しても1時間と少しです。もみじや桜の木も多く、春はお花見、初夏は新緑、秋が深まった頃には紅葉が楽しめそうです。2限目か3限目が空いているときにお弁当を持って行って、景色を眺めながらのランチタイムというのも良いかもしれませんね。
そうそう、三角点を破損すると測量法の規定によって2年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられるそうですよ。学内の三角点も大切に。