2012年2月6日月曜日

ニホンミツバチVSキイロスズメバチ

昨年9月から12月にかけて、神戸市北区の丹生山山頂にある神社の石垣に営巣しているニホンミツバチ(注1)の巣に8回通ってスズメバチが来るのを待った。
 キイロスズメバチ(働き蜂)は幼虫の餌として、ニホンミツバチを狩りに来るのだ。

 写真1はキイロスズメバチがニホンミツバチを襲いに来たところだが、ニホンミツバチの働き蜂数十匹が巣の前に出て、一斉に翅を震わせて威嚇している。このように集団でいると襲われることは少ないが、何も知らずに帰ってきた外役蜂は巣の入り口付近でスピードを落としたところを空中で捕獲されてしまう(写真2)。

 キイロスズメバチはニホンミツバチを1匹捕まえると近くの枝にぶら下がって獲物を噛み砕き、主に胸の筋肉を肉団子にして巣に持ち帰る(写真3)。

 本当は、オオスズメバチやキイロスズメバチを無数のニホンミツバチが団子状に取り囲んで熱死させるシーンを撮りたかったのだが、今シーズンは残念ながら見ることもできなかった。スズメバチの死骸は確認しているので、来シーズンに期待したい。

 注1)日本には2種類のミツバチが生息している。ニホンミツバチとセイヨウミツバチだ。名前からわかるが、セイヨウミツバチは外来種で蜂蜜を採るために飼育されているのに対し、ニホンミツバチは在来種で、木の洞などに営巣する。

  写真1


写真2



写真3