2012年8月13日月曜日

先日、立秋を迎え、連日30℃を超す気温が続いていますが、今日はもう暦の上では秋。この時期、毎年のことですが少しのタイミングで「暑中見舞い」か「残暑見舞い」を用意するかを悩みながら、学生時代に愛読した詩の一節を思い出します。24歳で急逝した建築家でもあった詩人立原道造のソネット(14行詩)「また落葉林での」出だしの一節です。
いつの間に もう秋! 昨日は  
夏だつた……おだやかな陽気な  
陽ざしが 林のなかに ざわめいてゐる  
・・・・・・
  連日の暑さですが、間違いなしに秋は近づいているようです。マンション9階のベランダの小さな生態系。自然薯、トマト、パセリ、サニーレタスなどの野菜にシークワーサー、ブルーベリー、あじさい、ヤマコウバシ(山香ばし)等の樹木。それらを生活の場としている何種類かのクモ、カマキリ、アゲハやキアゲハの幼虫、テントウムシ、アブラムシ、ダンゴムシ、アリなど・・・・。自然薯にはムカゴができ、サニーレタスやトマトそしてブルーベリーはほぼ終了。試し堀してみると大きいとはいえませんが自然薯ができていました。大きさも形も、バナナにそっくりなので少し驚きましたが・・・。
 ヤマコウバシは、クスノキ科の落葉低木樹ですが、おもしろい特徴があるので購入し育てている木です。落葉樹なのですが、冬になっても枯れた葉を落とさないのです。春に新芽が出始めてから葉が落ちてきます。「春まで落ちない」ということから、いくつかの植物園などでは、「春まで落ちなかった葉」を、合格祈願、受験のお守りとして配布したりしているようです。今、ベランダの2本のヤマコウバシの木は青々として大変元気です。次のステップに進むために準備をしている高校三年生や大学四年生の皆さん、春までは落ちない元気なやまこうばしの木にあやかり、一区切りである次の春まで、頑張られることを祈念します。