今日はクリスマスイヴ。美しいイルミネーションが飾られ、1年で1番街がキラキラしている時期ではないでしょうか。最近は個人の家でも趣向を凝らしたイルミネーションを飾る家をみかけるようになっています。クリスマスがあることにより気持ちをウキウキさせてくれます。
クリスマスといえば誰でもサンタロースを思い浮かべるでしょう。あれは私がいくつの時だったか忘れましたが、サンタさんにお人形が欲しいとお願いしました。寝かせると目をつぶり起こすとパッチリ目の開くミルク飲み人形でした。サンタロースの存在を信じ切っていた私は、親にはどういう人形かよく話していなかったのでしょう。クリスマスの日には、私が楽しみにしていた人形とは全く違う人形が枕元に置かれていました。私は本当にがっかりしたのを覚えています。その後私が親に何を言ったのか覚えていませんが、次の年のクリスマスに私が欲しかった人形が私のもとに届きました。本当に嬉しくてお人形遊びを余りしなくなった後も長く手元に置いていました。
サンタロースと聞くと、トナカイに曳かれたソリに乗り、赤い服を着た白いひげのおじいさんを思い浮かべると思います。サンタロース誕生のきっかけは、1822年にアメリカの神学者クレメント・クラーク・ムーアが自分の子供たちのために書いた詩が始まりだと言われています。この詩の中にサンタロースが8頭のトナカイに曳かれたソリに乗って空からやって来ることや、煙突から煤だらけの家の中に入ってきて、おもちゃを袋の中から次々に出す様子などが書かれています。その後サンタクロースは近代商業の中で宣伝マンとしての役割が与えられました。今日、誰もが思い浮かべるサンタクロースのイメージは、1931年ハッドン・サンドブロムがコカ・コーラの宣伝キャラクターとして描いたサンタロース像に由来するそうです。注1)
クリスマスには家族や友人、恋人など誰かと過ごしたいと思います。本来なら1年で1番暗く(夜が長い)寒く気持ちも沈みがちになりそうな時期すが、親しい人の喜ぶ顔を思い浮かべながらプレゼントを選び、食事を共にすることにより人とのつながりを実感する。リスマスは、そういう絆を確認する時なかもしれません。
注1)賀来周一著 「新版 サンタクロースの謎」 キリスト教新聞 2008年