この夏に、山ガールならぬ山バァーバの私は、四国随一の山、石鎚山
の頂上に立ちました。翌朝は、遥か太平洋の彼方から、まるで湧き上っ
てくるかのような御来光に、心洗われる感動をしました!
1982メートルの石鎚山は、荒々しい岩稜から成り、古くから山岳宗教の山として開かれています。今も修験道の鎖場という険しい岩場に鎖が備え付けられた場所があります。ほぼ垂直に切り立った巨岩に身がすくんでしまいます。もちろん私はその鎖場を迂回する道を選びましたが、それとても、垂直の岩稜を螺旋状に取り巻くように鉄柱を打ち込んだ細
い網目の高架の道ですから、下を見れば目がくらみます。
今回の登山の起点は、石鎚山登山口からロープウェイとリフトを乗り継ぎ、石鎚神社成就社(標高1280メートル)からでした。健脚ならば3時間のところを、約5時間。頂上への到着時間は午後5時過ぎとなり、学生時代以来の山小屋泊まりを体験しました。
「人はなぜ山に登るのか?」、有名な登山家は、「そこに山があるから…」と応えました。私は「そこに頂上があるから…」としましょう。ハァハァと苦痛に喘ぎながらの道程。でも、登山路のそこ此処で出逢う、可憐な花々に励まされながら、頂上へと向う。
“なすべきことはただ1つ、後ろのものを忘れ,前のものに全身を傾けつつ…目標を目指してひたすら走ること(聖パウロ)”の心境なのでしょうか。物事を成し遂げねばならない時、人は山頂を目指すのです!
看護学と看護学科の頂上を目指して、皆さんもバァ~バを追い越してゆくべきです。