2011年1月10日月曜日

明けましておめでとうございます。

今年はお天気にめぐまれたお正月でしたね。

お正月といえばお節料理ですが、みなさんは料亭や百貨店のお節を買う派ですか?手作り派ですか?
我が家は、「みんな食べないのにどうしてお節料理なんて作るの?」と子どもたちに言われながらも、
数品は作ります。その中でも毎年欠かせないのが黒豆です。

 子どものころ、お正月に実家に集まる母や親戚のおばさんたちが、各自作った黒豆を持ち寄り、品評しあう姿を目にし、幼心に黒豆というものはただの煮豆以上の価値がこの人たちにはあるのだろうと思ったものでした。そして主婦となり母親となった私にとって、お正月の黒豆は、家族の希望の品であろうとなかろうと、主婦としての面子がかかった一品となっているわけです。

 毎年、12月30日の晩に、黒豆を重曹と鉄玉子という名の小さな玉子型の鉄をガーゼに包んだものとを一緒に水につけておき、翌日大晦日の朝から砂糖と醤油を加えて煮ます。ここで大活躍するのはシャトルシェフという保温鍋です。長時間とろ火で煮なければならない黒豆は、すぐに吹きこぼれてしまうので、目が離せないという面倒くささがあるのですが、この鍋を使うと、沸騰してから20分だけ気をつけて煮たら、火を使うことのない保温のための外鍋に2時間入れておき、その後10分また火にかけて煮た後は、外鍋に入れっぱなしにしていれば、柔らかいつやつやの黒豆が夕方には出来上がるのです!

 もちろん、昨年末もいつものように黒豆を煮たのですが、毎年お正月の悩みの種は、ちょっとだけ作ることができない黒豆は、4人家族で食べきられる以上の量ができてしまうので、残ってしまうことです。主婦の威信にかけて作った黒豆を、最後は一人で食べ続けなければならないのは本当にむなしいものです。

 そこで、今年は強硬手段に出ることにしました。黒豆をお重に詰めて各自取ってもらうのはやめにして、私が小皿にこんもり盛った黒豆を家族4人の前にそれぞれ置いておくことにしたのです。いやおうなしに大晦日のお夕飯から3日まで、小皿に山盛りの黒豆を家族全員に食べてもらった(食べさせた?)結果、大量にあった黒豆3日の夜にはすべてなくなったのです!
 できも悪くなかったうえ、3日で完売した黒豆に、幸先のよさを感じられたお正月でした。





このブログのためにもう一度作った黒豆です。
私の家族はこれからまた4日間黒豆を食べ続けることになります。