2013年4月15日月曜日

  部屋を片付けていると昔から良く聞く胃腸薬の一成分「クレオソート」の臭いがしたので誘われて箱を取り出すと、写真のような虫が標本になって入っていた。昔が思い出される。その名前は「ヨコヤマヒゲナガカミキリ(Dolichopurosopus yokoyamai) 」という。左が雄,右が雌。知るひとぞ知るカミキリ虫だがこれを追い求めている採集家は今も多いようだ。この日本固有の種は都道府県で違うようであるが準絶滅危惧に指定されている結構貴重な存在らしい。他にも3匹が箱に入っていた。いつまでもブナ林に存在していてほしい。
  その箱は「インロー式」とか称した桐製?の標本箱で年齢的に高価な買い物だったが,さらに高質な茶褐色に彩られたドイツ製のものがあったような記憶がある。これは足繁く通った志○昆虫店でいつかはと構えて羨望の目でみていたが,高嶺の花で結局購入できず-----------------------。
  体力の保持・増強を兼ねて生態写真でも撮りながらの復活も悪くない。ただ,木を揺さぶるのは禁物である。時として,2013年の干支が頭の上で“ご挨拶”となりかねない。