2010年4月12日月曜日

愛知人から見た神戸

私の故郷は愛知であり、家族はずっと愛知で生活しているため、私はよく週末には故郷へ帰るのであります。少なくとも本学の教職員の方は、このブログを書いているのが誰かはわかっているでしょう。また、教職員で愛知出身あるいは愛知に籍を置いていたことがある方は、少なくとも数名はいらっしゃるようで、何だか親近感を感じます。

愛知の代表都市と言えば名古屋になりますが、名古屋と神戸は結構太いパイプで結ばれています。JR新幹線および在来線、近鉄など(平成20年3月に阪神なんば線が開通し、実質名古屋から姫路まで1本の線で結ばれた)の鉄道ルート、名古屋-神戸間の高速バス、名神・新名神高速道路など高速道路網も整備され、いつも往復にどのルートを使ったら良いかよく迷うのであります。新幹線は名古屋-新神戸を約1時間で結びますが、JRの在来線を使ったとしても約3時間半です。

中部地区の大都市と言えば名古屋くらいでしょうけれど、京阪神地区には京都、大阪、神戸があり、JRの輸送力から見ても断然大きな差があるのを感じます。例えば、1時間あたりに三ノ宮駅に停車する列車は15~20本近くありますが、名古屋駅ではおおよそこの半分くらいです(但し東海道線だけで比較した場合はそうですが、ベッドタウンからの人々を運ぶ中央線などを含むともう少し本数は増えます)。この地区では新快速列車はたいてい12両編成であるのに対して、中部地区の列車は長くても8両、駅のプラットホームの長さも全く違います。また、上り線だけでも普通用と特急用の2車線があるのですが、名古屋近辺では上下1車線ずつだけです。鉄道ファンとまでは言えませんが、これに準ずる者として鉄道のことはよく観察しているつもりであります。ちなみに東京近辺はさらに列車の本数も多く、複雑なルートが多く存在します。

神戸といえば、異国情緒たっぷりの港町と、六甲山などが街に迫ってきている、海と山に囲まれたところに街があり、その景色は大変絶大なものがあります。このような風景は名古屋では味わうことができず、感動できる景色というと唯一名古屋駅上にあるツインタワー(JRセントラルタワーズ)から見た景色ぐらいではないでしょうか。しかし、名古屋から足を伸ばすと、伊勢・志摩、飛騨、信州、静岡といった自然情緒たっぷりの観光地あるいは日本有数の温泉地などにも日帰りで出かけることができます。近場でしたら名古屋港水族館、名古屋城、犬山城、明治村、ラグーナ蒲郡などもあります。温泉といえば、私は有馬温泉が大好きです。金の湯、銀の湯のどちらがいいかといえば、間違いなく金の湯です。これは含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉と記されていますが、赤茶色の塩辛く何となく鉄さびの味のする温泉はいろいろな効能もあるようですし、もう少し水温が低ければ1日中浸かっていたい気がします。

美しい風景に憧れ、旅好きなのにもかかわらず、神戸に赴任してこの数年間、六甲山、布引の滝、異人館、ハーバーランドといった観光地にまだ足を踏み入れたことがないのは、歳のせいなのだろうか。もう1/5世紀も若ければ、週末あるいは講義が終わった夕方などに出かけていったに違いないのに、日常生活においてほとんど余裕がないのでしょう。

それよりも重要なことは、愛知人から見た神戸人(兵庫人あるいは関西人)はどのような人達であるかということです。実はこのことは現在研究中でありますので、結果がまとまりしだいお知らせさせていただきたいと思います。しかし、このようなことを研究する時間があるくらいなら、本来行うべき研究を行うのが当然であります。