2010年10月28日木曜日

長田地区消火技術会に参加しました。

さる10月14日、西代蓮池公園で
長田地区自衛消防隊連絡協議会主催の
消火技術会に参加しました。










この技術会には20年以上の歴史があり、
一般の事業所等がオープン参加をするようになってから
5年目だそうですが、神戸常盤大学としては今回が
初めてのエントリーでした。











内容については、 長田区の約30の事業所が参加し、
消火器やホースを使った競技種目を競いましたが、
みなさん真剣に競技に取り組む姿勢がとても印象的で、
大きな震災の経験が今にいきているということを
再認識することができました。


競技終了後は、小型動力ポンプの模範演技があったり
鼓笛隊によるパフォーマンスが催されたりと、
和気あいあいとした雰囲気の中にも日ごろからの
防火意識を深めるためにはとてもよいイベントでした。










来年以降は教職員共々、学生さんも参加できるような
流れになっていけばとてもいい機会になると思います。

2010年10月18日月曜日

三角点

 秋晴れの週末、仕事を少々片付けるために大学に来ました。時間があったので久しぶりに学内の遊歩道を歩いてみました。1号館と4号館の間、テニスコート横の階段を登って細い道を北に進むと高さが20cmほどの小さな四角い石柱があります。側面には「国地院」と刻んであります。形は四角いけれどこれは三角点です。三角点は「三角測量」のときの基準になる点で国土地理院が管理・設置しているそうです。三角点には一等から四等までありますが、国土地理院の2万5千分の1の地形図には△の中に・のマークで全ての三角点が表示されているとのこと。本学の三角点は四等ですが、もちろんちゃんと地形図に載っています。地形図で見るとこの三角点があるところは細長い尾根上の小さなピークで、標高76.8mと記されています。



 三角点のあるピークを過ぎて少し下ると、北側の展望が開け高取山の全容を見ることができます。長田区のどこからでも望める「独立峰」の高取山、見晴らしが良いところに設置されることが多い三角点が当然ありそうなものです。でもWebで閲覧できる国土地理院の「ウォッちず」の地形図には△に・のマークは見あたりません。本当にないの?・・・確かめるべく高取山に登ってみました。山頂にはありませんでしたが、西側の少し低いピークにある見晴らし抜群の広場にありました。ピークに登る階段の下には「階段の上に三角点あり」、階段を上ると「三角点すぐそこ」と懇切丁寧な案内の看板。さらに三角点の横にはその経度、緯度、標高などが記された立派な説明のパネルまで。現地ではこんなに三角点!三角点!と主張しているのに、地形図上にマークがないのはどういう訳?あとで確かめたら、刊行されている地形図にはちゃんとマークがついていました。やれやれ・・・・。




 高取山へは大学の西門を出てそのまま道なりに北に登るだけ、頂上には高取神社があってこの道はもともとこの神社への参道だったそうです。確かに以前は大学の西門から少し下った三叉路に、とても大きな石の鳥居と灯籠がありました。1995年の阪神・淡路大震災で鳥居はその形のまま南向きに倒れ、石灯籠も上部が落ちてしまいました。山頂までの山道は舗装された緩やかな階段で、登りは大学から30~40分程度、往復しても1時間と少しです。もみじや桜の木も多く、春はお花見、初夏は新緑、秋が深まった頃には紅葉が楽しめそうです。2限目か3限目が空いているときにお弁当を持って行って、景色を眺めながらのランチタイムというのも良いかもしれませんね。


 そうそう、三角点を破損すると測量法の規定によって2年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられるそうですよ。学内の三角点も大切に。

2010年10月11日月曜日

飛行機

 子供の頃から飛行機は好きでした。まず紙飛行機、といっても折紙飛行機、次いで、竹ひごと紙と細い木とで作る小さなグライダーやゴム動力機になり、これが次第に大きくなって翼幅1mほどの角胴のグライダーやゴム動力機になって行きました。その後、ラジコン機も手がけましたがエンジン音が凄まじく、周囲に迷惑をかけるとのことで止めさせられました。ラジコン機の経験は浅く、うまく飛ばなかったのを覚えています。

 この間に、私にとっては衝撃的なことが起こりました。プラスチックモデル(プラモデル、プラモ)の出現です。それまではソリッドモデルと称して、木を削って「飛ばない模型飛行機」を作っていました。胴体断面図や翼断面図を参考に、飛行機の形を削りだして行くのです。時間のかかる細かな作業でした。そこにプラスチックが出現したのです。私が最初に手にしたのはジープのプラモデルでした。先輩から、息子のためにアメリカ土産として持ち帰ったけれども息子が幼いので作ってやってくれと、依頼されたのです。飛行機ではありませんでしたが、ジープはあっという間に組み立てられました。車体は、あの、ジープ独特の色のプラスチックで予めつくられているので、接着と差し込みを繰り返して行くだけでかなりの細部まで再現されたジープが出現しました。これが衝撃だったのです。ソリッドモデルはソリッドモデルで、味のある面白いものでしたが、模型の精度が全く違います。それ以来、プラモデル作りが続いています。対象は、勿論、飛行機ですが、制作機数は多くありません。自動車のプラモデルには全く興味はなく、カー・レーシングやラジコンカーもやりませんでした。飛行機のプラモデルでも、細かい時代考証に基づく塗装だの、だれそれの搭乗機の塗装だのといったことには全く興味は無く、コクピット内の計器盤などを細かく再現することにも興味はありません。プラモデルに爆弾をぶら下げて兵装を再現するなどということもしません。興味があるのは、機体のスタイル、空力的魅力です。

 ライト兄弟が、人類最初の動力機飛行に成功した1903年から100年を超える歳月が流れました。この間の飛行機の発達は本当に素晴らしいものです。飛行機の発達は、エンジンの発達、使用場所に応じた材料の進歩、などのハードとともに、空力というソフトの進歩によるところもありました。そのようなことを思いながら、作り上げてた機体の中から適当なのを選び、前から後ろから、右から左から、あるいは上から下から、飽きることなく眺めています(と云いたいところですが、なかなかゆっくりできないのが現状です)。

 なお、数年前から電動ヘリコプターを飛ばしています。非常に良くできていて面白いのですが、意外に大きな音が出るので困っています。


写真のプラモデル・キットは、朝日新聞社「神風号」です。昭和12年、亜欧連絡飛行(立川-ロンドン)に使用され、当時としては画期的な94時間17分56秒(実飛行時間51時間余)でこれを成し遂げました。もとはといえばこの機体は、三菱が当時の日本陸軍の指示を受けて製作した高速偵察機の試作第2号機です。

2010年10月7日木曜日

夏休みを振り返り、後期に思うこと

暑い暑いと言いながら、何をするでもなく終わってしまった夏期休業期間。里帰りしてきた孫と遊んでいる内に8月も半ばを過ぎてしまい、減量目標であったはずの職員検診も昨年並に終わってしまい、まとめるはずの論文も殆ど手つかずのまま、という不甲斐なさ。そんな中で、唯一、大きな刺激を受けることができたのが国際免疫学会。8月23日から27日まで神戸ポートピアホテルで開かれた。朝のポートライナーのラッシュに驚き、ランチの交換券が早々となくなってしまうのに呆れ、初日のシンポジウムがさっぱり理解できないのに愕然とし、ワークショップの質問の行列に若かりし日に免疫学会で発表したときの恐怖を懐かしく思い出し、晩ご飯の一時を昔の恩師や仲間達と楽しみ、最終日のMaster Lectureに感動し、「もっともっと勉強しなければ!」との思いを強く持ったのですが・・・
後期が始まり、待ったなしの仕事を一夜漬けでこなす日々の中で、国際免疫学会で感じた免疫学の新たな発展の予感を、血液学の分野に持ち込んで何かおもしろいことがやれないかな~、と、ついつい思索(妄想)にふけり、勉強は手つかずのまま・・・やはり不甲斐ない私でした。