2012年8月27日月曜日

ドーピング検査についてご存じですか。

まず何故ドーピング検査をするのでしょうか。
―― 健康の害・不誠実・社会悪 といった「悪」につながるだけでなく、スポーツの価値や意味そのものも「否定」してしまうからこそ禁止されており、ドーピングから「スポーツを守る」という意識こそがアンチ・ドーピング活動の根幹だと考えている ――
からです。

ではドーピング検査はどの様に行われるのでしょうか。
検査主催機関 (競技団体のIF(International Federation)・NF アンチ・ドーピング機構のWADA(World Anti-Doping Agency)・JADAなど)から依頼されて行います。
検体採取機関は、JADAです。
日本での分析機関は、三菱化学メディエンスです。

検査には 競技会検査と競技会外検査があります。
競技会検査は、種目及び順位・無作為 等で選ばれた選手が対象です。
競技会外検査は、予めRANDOMかTARGETで選ばれた選手を、選手が届けておいた居場所情報に基づいて、練習場所などに出かけて抜き打ちで行います。

シャペロン(Chaperone)が、本人確認をしてドーピング検査の対象に選ばれたことを選手に通達します。以後選手はシャペロンの視野の元におかれます。作業室DCS(Doping Control Station)での作業から検体発送までは、DCO(Doping Control Officer)が行います。
検体は 尿か血液 です。

禁止薬物はどの様なものがあるのでしょうか。
興奮薬・麻薬・利尿剤・β-遮断剤(心拍数を抑える)・糖質コルチコイド(疲労回復)・蛋白同化ステロイド(筋肉増強剤)・ホルモン剤 等です。

私が立ち会った選手は、ドーピング検査を良く理解していて非常に協力的でした。日頃から自覚を持って身体の管理をしている姿勢から、一流選手の競技に対する強い愛を感じました。

2012年8月20日月曜日

情報メタボ

有史前より450万年に渡る「飢餓」に耐え、生き抜いてきた人類は、この40~50年のあまりにも急激な「飽食」の時代に直面し、長年培ってきた体内環境が対応しきれず、生物体としての綻びが見え始めています。  そして、このような現象は、摂取栄養量のみならず、いま世界を席巻し、怒濤のように我々のまわりを渦巻く「情報」に関しても同様で、我々の体内環境、特に脳・神経系統において、同じような破綻を起し始めているのです。

 世界の「電脳化」によってもたらされた情報の流通量とその伝播速度たるや、実に凄絶なものがあり、最近急速に普及してきたSNS(Social Network Service)をとってみても、全世界で1日に投稿されるツイッタ-の数は、ゆうに3億4000万件を越えるのだそうです。

 本来「情報」とは「敵情についての報告」の略であり、戦時用語でした。英語では「information」ですが、国家機密などより重要な事項は「intelligence」といわれ、近年の国際関係は、このintelligence の探り合いの上に成り立っています。  「情報」とは、これらの軍事情報のみならず、その真贋はもとより、内容の重要性たるや、実に千差万別です。というよりも、はっきり言って、月単位で指数関数的に膨れあがる情報の殆どは、数ヶ月もすれば消えてなくなる、大半は取るに足らないものであるといっても過言ではありません。つまり、”知らなくても済んだ情報” の何と多いことか!

 余剰のコレステロールが、我々の血管内壁にたまり、狭窄を引き起こすように、junk foodならぬ、junk information が、澱のように我々の頭脳内にこびりついて、脳本来の機能である「思考する」ことを妨げ、いわゆる「情報メタボ」というべき状態を呈しているのではないのでしょうか?

最近、物欲主義を廃して生活のスリム化を図ろうとする、持たない主義の「ミニマリスト(最小限主義者)」を目指す考えが、静かなブームを呼んでいます。

週末くらいは、コンピューターや携帯の電源を切って情報から隔離された、自分本来の生活を進んで行う。つまり、情報の贅肉をできるだけそぎ落として、脳をすっきり快適にする必要があるんではないか、Media社会の真っ只中で、そんな風に思う今日この頃です。

(医療検査学科  野村秀明)

2012年8月13日月曜日

先日、立秋を迎え、連日30℃を超す気温が続いていますが、今日はもう暦の上では秋。この時期、毎年のことですが少しのタイミングで「暑中見舞い」か「残暑見舞い」を用意するかを悩みながら、学生時代に愛読した詩の一節を思い出します。24歳で急逝した建築家でもあった詩人立原道造のソネット(14行詩)「また落葉林での」出だしの一節です。
いつの間に もう秋! 昨日は  
夏だつた……おだやかな陽気な  
陽ざしが 林のなかに ざわめいてゐる  
・・・・・・
  連日の暑さですが、間違いなしに秋は近づいているようです。マンション9階のベランダの小さな生態系。自然薯、トマト、パセリ、サニーレタスなどの野菜にシークワーサー、ブルーベリー、あじさい、ヤマコウバシ(山香ばし)等の樹木。それらを生活の場としている何種類かのクモ、カマキリ、アゲハやキアゲハの幼虫、テントウムシ、アブラムシ、ダンゴムシ、アリなど・・・・。自然薯にはムカゴができ、サニーレタスやトマトそしてブルーベリーはほぼ終了。試し堀してみると大きいとはいえませんが自然薯ができていました。大きさも形も、バナナにそっくりなので少し驚きましたが・・・。
 ヤマコウバシは、クスノキ科の落葉低木樹ですが、おもしろい特徴があるので購入し育てている木です。落葉樹なのですが、冬になっても枯れた葉を落とさないのです。春に新芽が出始めてから葉が落ちてきます。「春まで落ちない」ということから、いくつかの植物園などでは、「春まで落ちなかった葉」を、合格祈願、受験のお守りとして配布したりしているようです。今、ベランダの2本のヤマコウバシの木は青々として大変元気です。次のステップに進むために準備をしている高校三年生や大学四年生の皆さん、春までは落ちない元気なやまこうばしの木にあやかり、一区切りである次の春まで、頑張られることを祈念します。

2012年8月6日月曜日

夏本番

いよいよオリンピックも始まりました。
すでに、銀メダル2個!!、銅メダル1個!
ますます、日本の選手の皆さんには頑張ってもらえたらと期待しています。

大阪人として、毎年、大阪の天神祭を鱧に舌鼓を打ちながら、
船渡御(ふなとぎょ)と花火をテレビで観賞しています。
(大阪人失格と言われるかもしれませんが・・・)

8月の大阪では、PLや淀川、弁天さんや猪名川の花火が続きます。
でも、今年は・・花火どころではなく、猛暑にダウン・・しそうです。
皆さま、水分補給と暑気払いで、猛暑を乗り切りましょう。