2011年11月21日月曜日

芸術の秋

日頃「芸術」とは無縁の生活を送っている私ですが、今年の秋はどっぷりと「芸術」に触れる機会がありました。見たかった映画を鑑賞し、大好きなアーティストのコンサートに駆け付け、ジブリが大好きな娘に誘われて博物館にと大忙しの充実した一週間を過ごしました。その中から今回は神戸市立博物館で開催されていた山本二三展について紹介します。







子供のころ「風の谷のナウシカ」にあこがれ、腰に剣をさし、ダンボールで作ったメーベに乗ってヒロインになりきっていた娘の勧めもあり、久しぶりに神戸市立博物館を訪れました。神戸ビエンナーレ2011・プレ企画として開催していた山本二三展は日本を代表するアニメーションの画家・美術監督である山本二三みずからが選択した、アニメーション用の背景画、その前段階のスケッチ、イメージボードなど約180点が初公開されました。大盛況とのうわさを聞き覚悟していましたが、やはり入場制限があり、並ぶこと20分。



天空の城ラピュタ」(1986)、「火垂るの墓」(1988)、「もののけ姫」(1997)など映画でおなじみのシーンの数々を見ることができました。繊細で、精密なスケッチに基づく独特のタッチで、森の中に光が差し込む様子、水の透明感、さまざまな表情を見せる雲の描写など、どの作品も心に響くものばかりでした。

63日間の会期中、約8万5000人が来場し、盛況のうちに閉幕となったそうです。来年からは全国各地で巡回展を行うことが決定したそうですので、興味のある方はぜひ一度足を運ばれてみてはどうでしょう。懐かしい風景に出会えますよ。                                  
                                         教職員