2013年6月3日月曜日

夜景が問いかける

人生の大半を田舎で過ごした私にとって、
神戸での新生活はなにもかも新鮮です。
きらきら光る高層ビル、
公園で遊ぶ子供たちのさんざめく声、電車の音、
居酒屋から漂う焼魚の香ばしい煙、
都会に長らく住んでいる人には、
新鮮でもなんでもない日常。
それらが私には快い。

田舎は静かです。
高層ビルの代わりにある緑豊かな山々、子どもたちがいなくなって
雑草の茂った公園、一時間に一本しか来ないディーゼル車、
段畑の枯草を焼く土の香りの煙。
これも同様に田舎に長らく
住んでいる人には新鮮でもなんでもない日常。
時の流れさえもゆったりと・・・。

人が快いと感じる環境とはいったい何でしょう。
そこに住む意味とは何でしょう。

研究棟のエレベーターホールから見える神戸の夜景は、
私にその意味を問いかけます。