2009年10月12日月曜日

台風9号接近に伴う兵庫県西・北部豪雨被害~佐用町報告~その1

8月16日と9月4日に佐用町を訪れました。その報告をさせて頂きます。

【8月16日】

前日に佐用を訪れた口腔保健学科の先生から街の状況を伺っていたが、
被害は想像を超えるものであった。まさに「水が街を飲み込んだ」という
表現が当てはまるであろう。

この日は大学のボランティアセンターから22名のメンバーで被災地に入り、
作業班と歯科班に分かれ活動を行った。
私たち歯科班(足立了平先生と高藤、2年生の久保さん)は、
まず歯科の拠点である佐用町立南光歯科保健センターを訪れた。


その目的は2つあり、救援物資の搬入と避難所の訪問である。
救援物資の収集は、お盆休みが重なったため歯科業者が休みをとっており、
物資の支援をお願いすることができず、
個人的に声をかけ大学へ送っていただいた。その全てを歯科センターへ運んだ。


現地は水道が止まっていたので洗口剤が必要なことは容易に想像できたが、
歯ブラシが思っていたよりも不足していた。水で流されてしまったからである。

避難所や民家を回り救援物資を配布すると同時に誤嚥性肺炎防止のため、
口腔内を清潔にすることの重要性を可能な範囲で説明した。

「それどころではないと思っている方もたくさんいるであろう」、
その気持ちを考えると可能な範囲で・・・ということになる。