2011年7月11日月曜日

大人の遠足

先日久しぶりに山を歩いてきました。
山といってもハイキング程度の低山ですが、阪神間には六甲があり、気軽に楽しめるのがうれしいです。街の遊びを一通りしおえた30歳前頃から、山の魅力に取りつかれました。魅力は、やはり全身で感じる自然でしょうか。見る、嗅ぐ、触れる、聞く、味わう等、五感を通して心が洗われていく感じです。
最近こそは“山ガール”というものも一般化し、六甲も色とりどりウェアーに身をまとった若者が登っている姿を目にするようになりましたが、山の必須道具の地図とコンパスを持っているハイカーをほとんどみないのが気になります。
5月の下旬に行ったところは、阪急の甲陽園駅から甲山~北山貯水池~鷲林寺~観音山~奥池へのコース。ちょっとマイナーなコースですが、お目当ては岩と石仏です。筆者は小さいころからゴロンとした岩が好きです。親戚が高砂にあり、生石神社(http://www.isinohouden.com/)のご神体の岩のあるひんやりした空間が好きでした。その体験がベースにあると思うのですが、飛鳥の石舞台や苦楽園の越木岩、六甲の長峰尾根の岩など、太古からそこにあるものに思いを馳せ、空想するのが好きですし、それは今も続いています。甲山といえば神呪寺が有名ですが、神呪寺の近くに四国八十八か所参拝道という岩と石仏が並んでいるルートがあります。
ここは、ほとんど人とすれ違うことはなく、安らげる大好きなポイントです。だれがいつ作った石仏群なのか、多分、神呪寺を検索するとわかると思いますが、今はファンタジーにとどめています。ちなみに岩好きな人の集まる学会というのもあるのですよ(イワクラ学会:http://iwakura.main.jp/)。ちょっとディープそうな会なので、ホームページを見るだけにしていますが・・。石仏群を越え、北山貯水池・鷲林寺へ。この間も水辺あり、緑のトンネルありで安らげる道が続きます。歩いていると何やら甘い香りがしてきます。鷲林寺に行くまでにシトー会聖母修道院という所があり、修道院の方が売り物のクッキーを焼いているようです。甘い誘惑にかられながら鷲林寺へ、ここは線香の香りと、お経を唱える声が聞こえます。そしてここが観音山の登山口。3つのルートがありますが、パノラマコースを選びました。けっこう体を使うコースで3点支持(常に手2本、足2本のうち3本は使って登る)をしなくてはいけない場所が多く、短いながらも楽しめました。景観も抜群。

大好きな岩がごろごろしているところがあり、どうやらここが観音山の頂上。甲山と北山貯水池、京阪神や海がみえる抜群の景色。そして、ここでティータイム。甲陽園の『つまがり』で買ったプリンとコーヒーを沸かして、まったり休憩。まさに至福の時間・・・とゆっくりしてはいられない。西から強めの風に乗って黒い雲が流れてきました・・・山の天気は変わりやすい。荷物を撤収して、奥池へ。奥池から六甲に行くルートもあるのですが、今日はここまで。バスに乗って阪急芦屋川へ。
ちなみに阪急芦屋川周辺は、古いお店と新しいお店が混在していて結構楽しめます。陶器ショップや酵母にこだわったパン屋さん、バール、カフェ、和菓子屋さん等。陶器屋さんで、琥珀色のギヤマンのコップを買って帰りましたとさ。さあ、十分遊んだし明日からもがんばれそう。

看護学科通信制課程  西出順子