2012年10月22日月曜日

時差ボケ解消法

 今年は例年になく海外へ行く機会が多い。この原稿を書いている10月の時点で北京、ソウル、ボストンへ訪問してきた。そして年内にプラハ再びボストンそしてクアラルンプールの予定。いずれも仕事に関連した訪問で、実を言うと現地で観光らしい時間は殆どなく、会議や発表の合間を見つけて会場周辺を散策する程度だ。せっかく海外へ行くのだから、社会経験として1日位余分に日程を組んで観光する方が人生には良いと分かっているのだが、休講や会議への不在を最小限に抑えたいとどうしても思ってしまう。
 行き先によっては夕方出発の便もあるので、午前の授業を行なってから関空から出国する事も可能だし、午前0時に羽田発の飛行機に乗れば午後の講義も終えてから出国も可能だ。時差ボケのことをよく心配されるが、幸いにも自分なりの時差ボケ解消法があり、それを実行できればほぼ解消される。
 私の解消は飛行機に乗って最初の食事が出た後、到着国の時間に合わせて寝るまたは起き続けること。寝る場合はアルコールと難解な本を読むことであっという間に夢の中に行けるが、起き続けることは結構シンドイ。全く寝ないのはさすがに無理なので、実際にはウトウトして何度も寝ているが、起き続けていようとする思いと気合が大事。 現地へ着いたらひと休みする間もなく夕食後まで活動し続けて就寝し、翌朝は遅くとも8時前には起きて活動すれば、現地滞在中の時差ボケは解消する。ところが到着日もしくは翌日にタップリ昼寝をしてしまったら時差ボケ解消は困難になるので、現地に到着後の行動は要注意だ。到着翌日以降、現地で睡魔を感じるのは日本時間午前3時〜5時頃の時間帯。その時間帯はアメリカ東海岸だと午後2時〜4時頃なので、昼食後でもあるので睡魔に負けそうになり、そこをなんとか乗り切るのがコツ。その時間帯に講演を聞いていたり、移動中の車内だと睡魔と戦うのは困難を極める。ましてや音楽鑑賞やミュージカルだと速攻で夢の中だ。例え炎天下の下でもジッとしていると到着翌日に睡魔は平気で襲ってくる、せめてうたた寝にとどめたい。
 無事に現地の用事を終えた帰国時は「日本では何々をしている頃だな」とか、いつもやっていることを想定し、強引に体と気持ちを日本時間へ持って行くと帰国後に時差ボケを殆ど感じない。加えて帰国直後から仕事を入れておけば、時差ボケを感じる間も無いと言ったほうが相応しいか。以前のことだが、帰国翌日が休日で時差ボケをしてしまった経験がある。間髪入れず通常通りのことをする方が時差ボケ防止には効果的なのだろう。いずれにしてもこのやり方は体に負担はかかっているのか、帰国後最初の週末は爆睡だ。

 学生研修の引率時以外は弾丸ツアーのような日程が殆どだが、忙中閑ありとでも言おうか、時間を強引に見つけでも現地の人が利用する店や公園など周囲を巡るのも楽しい。と言うか、そうでもして外国の雰囲気を肌で感じないと、現地の考え方を理解できないとも思えるからだ。もちろん、現地の料理を現地で知り合った新たな友人と囲むのも海外ならではでもある。














写真説明
 ボストン市内中心部に位置するトリニティー教会。中のステンドグラスの綺麗さは圧巻だ。パイプオルガンの音も素晴らしい。