2012年11月12日月曜日

「異文化交流で学んだこと」

 皆さんは、日本に来ている外国人の方と積極的に交流されていますか。私は、2012年の秋の一日を異文化交流で楽しみました。「ひめじ国際交流フェステバル」は、世界の料理の販売を始め、踊りや音楽の披露、外国語講座の開催など多彩な内容が盛り込まれたイベントです。語学にはまったく自信はないのですが、市民として在日外国人の方と交流するよい機会だと考え、3年前から参加しています。「まちの保健室」は、当大学でも行われていますが、私は、この大学に来る前から居住している地域での「まちの保健室」のボランティアを継続していたので、今回「国際まちの保健室」を主宰することとなりました。
 何人かの外国の方とお話しする中で知ったことは、来日された目的別に、その情報収集パターンや地域とのつながりに特徴があること、例えば、国際結婚、出稼ぎの方の家族などは、普段から地域とのつながりもあり、様々な情報を積極的に収集されています。しかし、職場では頼りになる知人もいらっしゃる様子ですが、地域での日常では頼る人がいないことを心配されていました。また、集住地区や寮生活している方には、独自のコミュニティがあり、その中での情報共有はあるものの外部との交流は少ないとのことでした。
 共通した当事者の問題としては、やさしい日本語に関しては理解できるが、新聞やテレビ等の日本語は難しく理解が出来ない、聞き取れないとのことです。自身の日本語能力への不安から日本人とのコミュニケーションも少ないとのことです。自身の日本語能力への不安から周囲の日本人と話す事に抵抗があるというのは、私が、自分の語学能力に自信がないので、今まで積極的に外国人と交流していなかったというのと全く同じだなと感じました。多文化共生について考えることのできた貴重な一日でした。

                            看護学科教員 井上清美