あっという間に夏季休業が終わり、後期の授業が始まりました。
後期になると保健科学部看護学科3年次生は、「看護研究方法論」という講義を受けることになります。
この講義は、看護研究についての考え方や研究の組み立て方の基本を学習するもので、卒業研究を実施するための下地作りとしての科目だといえます。
看護研究は、学生時代だけ取り組むのではなく、看護師として働くようになってからも行わなければならないものです。
ですから、看護師は常に研修会に参加したり独学したりしながら、勉強し続けているのです。
写真は、本学保健科学部看護学科精神看護学分野の教員が中心になって立ち上げた兵庫精神科看護実践研究会において、兵庫県の精神科看護師の方々と「看護研究」について学習している様子です。
この研究会は、年に4回開催しているもので、来月には第11回目を迎えます。
看護を学ぶ学生の皆さん、看護師を志す受験生の皆さん、なぜ看護研究が必要なのか分かりますか?
・大学を卒業するために必要な単位だから?
・看護師になれば業務の一つになるから?
・看護師として働くようになると上司から研究することを求められるから?
答えはNo!!
看護研究は、日々の看護実践の質を高めるため、ひいては患者さんによりよい生活を送ってもらうために行うのです。
でも、学生の皆さんにとっては、「実習で忙しいのに、研究の授業を受けるなんて大変!」「国家試験の勉強だけでも大変なのに、その上研究なんてやってられない!」などと思うことがあるでしょう。
そのように思えた時は、ぜひ、看護師になろうと思ったきっかけを思い出してみてください。
きっと、病気で辛い思いをしている人を支えたい、人の役に立ちたい・・・と思っていたはず。
看護学生が山のような量の勉強をするのは、患者さんに役立てられる看護師(私)になるためなのです。