2012年12月4日火曜日

ペットブームの陰に

昨今、犬や猫などペットを飼っている人が急上昇している実態があります。
2005年の調べでは、ペット数は650万頭にものぼっているそうです。


ペットを飼う動機は、「家族が動物好きだから」(60.5%)がトップで、以下「気持ちがやわらぐから」(47.9%)、「子どもの情操教育のため」(21.6%)などです。ペットを飼う理由は時代を追って変化し、特に「気持ちがやわらぐ(癒し)」という理由は、2000年以降急激に伸びているようです。これは少子高齢化にともない「癒し」を求めた結果と言えるのではないでしょうか。

その反面、人間の身勝手な都合によって命を弄ばれるペットたちの悲劇も多数あります。ペットが飼えなくなったからと言って、ペットを捨てたり保健所に持ち込んだりするケースが増えています。また、ペットショップでは売れ残ったペット(概ね3ヶ月内に売れなかったペット)も急増しています。それらのペットは年間犬・猫併せて約60万匹が殺処分されています。このように放棄されたペットをボランティアで飼育している動物愛護団体が関西にも幾つかあります。

私も犬を室内で飼っていますが、このような放棄されたペットの里親となって室内で飼いたいとは思いますが、マンションであるため数に制限があります。そこで家内は動物愛護団体が募集しているスポンサーに応募し、現在2頭目の犬の食餌スポンサーをしています。1頭目の「ホーリー」は、クリスマスの日に施設に投げ込まれたところからホーリーと名付けられたようです。残念ながら14歳の冬に腎不全のため亡くなりました。その後、2頭目の「ワイヤレス」のスポンサーになりました。野良犬の群れの中で産まれ育ちましたが、左腕にワイヤーが絡まった状態で見つけられ、放置すると感染症で死亡する危険があったので、動物愛護団体に保護されワイヤレスと名付けられたようです。左腕は切断しなくてはなりませんでしたが、まるでもともと3本足だったかのように、元気にピョンピョン動いているようです。

私たち夫婦がこれらのどれだけペットたちの支援ができるか分かりません。ペットを飼っている人に自分たちの理由でいのちを弄ぶことになるようなことはしないで、ペットを家族の一員としていつまでも一緒に過ごせるようにして欲しいと思います。