2009年12月25日金曜日

オオスズメバチ

11月頃の午前中、里山を歩いているとすごい羽音が聞こえることがあります。そっと近づいてみると、多数のオオスズメバチが山の斜面の小さな穴(この下にはオオスズメバチの巣がある)のまわりで飛び回っています。オオスズメバチのオスが、巣から出てくる新女王バチ(翌年の女王バチ候補)と交尾をしようと待ち構えているのです。新女王バチが出てくると、オスたちは一斉にアタックを開始し、その中の1匹が交尾できるかもしれません。運悪く、その巣の働きバチに捕まってしまったオスは噛み砕かれ、肉団子にされて幼虫たちのエサとなってしまいます。子孫を残すのは命がけです。新女王バチはそのまま朽木などにもぐって越冬し、翌年新しい巣をつくります。
  ★:働きバチに“あやしいヤツ”とみなされた場合、ダッシュで逃げないと命にかかわります。
むやみ に近づかないようにしましょう。




巣の入り口前
多くはオス 左下は働きバチに捕まったオス







交尾中 
中央が新女王バチ 左下が幸運なオス 新女王バチの背中側のオスは一歩およばず





掘り出した巣
巣は1シーズンで使い捨て
2008年12月31日に掘り出したところ、羽化の遅れた新女王バチが1匹 残っていた